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「なんとなく好き」を、自分の言葉にする。北欧モダン×ヴィンテージ、S様の部屋づくり

@be___him
この事例について
  • ご相談者:S様/賃貸/パートナーと2人暮らし
  • ご利用プラン:理想のインテリア分析プラン
  • 主なお悩み:「好き」がまだ言語化できていない/北欧ナチュラルとヴィンテージのバランス

なんとなく雰囲気は整ってきたはずなのに、見返すとどこかちぐはぐな気がする。Instagramで素敵な部屋を見つけて保存はするものの、「結局自分は何が好きなんだろう」と分からなくなってしまう——そんなモヤモヤ、心当たりはありませんか。

「まだしっくりこない」からのスタート

S様がインテリア相談室に応募してくださったときにいただいた言葉がこちらです。

去年実家を出て自分のお家をコーディネートしていくようになったのですが、まだしっくりこないところがあるのでインテリアのことを勉強してもっと居心地のいいお部屋にしたいと思い応募しました。

一から自分で部屋をつくる経験は、楽しさと同時に「これで合っているのかな」という迷いも連れてきます。S様が自分の「好き」を言葉にして、居心地のいいお部屋づくりを楽しんでいただきたい——そんな気持ちで、言葉にするお手伝いをスタートしました。

10枚の写真から見えてきた、意外な軸

今回S様が選ばれたのは「理想のインテリア分析プラン」。ビデオ通話でのヒアリングではなく、理想のお部屋の写真10枚をもとに、その奥にある好みの共通点を丁寧に読み解いていくプランです。

写真を並べて見えてきたのは、一見バラバラに見える好みの中に、実はしっかりとした「軸」があるということでした。明るいナチュラルな木目の中に、赤みのあるヴィンテージ家具が差し込まれている。柔らかい素材の隣に、タイルやステンレスのような硬質な質感がさりげなく置かれている。「優しいだけ」でも「クールなだけ」でもない、その両方が同居する空気感に、S様は無意識に惹かれていたようでした。

S様が送ってくださった画像たち

分析でたどり着いた、提案の考え方

ここでのポイントは、単に「好きなものを寄せ集める」だけでは、S様が本当に求めている部屋にはならない、という点でした。

新しい家具だけで整えると、どうしても部屋が緊張した印象になってしまいます。かといってヴィンテージだけに寄せると、今度は重たくなりすぎる。10枚の写真を読み解いた結果たどり着いたのが、「新旧のミックスが生む深い心地よさ」というテーマでした。時を重ねた家具を一つ混ぜることで、部屋に人間味と落ち着きが生まれる。この「整いすぎていない安心感」こそ、S様が写真を通して惹かれていた空気感でした。

色の配分にも、同じ分析の視点を通しました。壁や床などベースになる面積の7割は明るい白やライトグレーで軽さを確保し、家具やラグなど部屋の主役になる2.5割に赤みのあるウッドとミディアムグレーを。そして残りの5%だけに、照明の脚や鉢カバーなどでブラックを効かせる。この「わずか5%の黒」があるだけで、ぼやけがちなナチュラル空間にぐっと輪郭が生まれます。

素材選びでも、写真の中に一つ気になるポイントがありました。「タイル」が何度も登場していて、S様が端正でひんやりとした質感に惹かれているのは明らかでした。ただ、実際の住まいにタイルを施工するのは現実的ではありません。そこで、貼って剥がせるタイル調のシートや、毛足の短いフラットなラグで、その「凛とした質感」に近づける方法を提案することにしました。憧れをそのまま諦めるのではなく、今の暮らしの中でどう叶えるかを考える——分析資料の中でも、一番時間をかけて言語化した部分です。

資料を受け取ったS様からのメッセージ

分析資料をお渡しした後、S様からいただいたメッセージです。

拝読いたしました。ほんとうに丁寧に紐解いていただいていて感激です。タイルなどの冷たい要素が好き、黒の要素で引き締めが必要などなど、自分では気づけていなかったことに気づかせていただけました。ここ最近は、お部屋のベースはできて来たもののなんだかしっくりこない、、と悩んでいたのですがいただいた資料をもとにお部屋作りをさらに楽しめそうです。お願いしてよかったです!ありがとうございました

「なんとなく好き」が「これが好きだったんだ」に変わった瞬間。そんなふうに変わっていただけて、心から嬉しく思いました。

ものさしを育てるということ

インテリア相談室が大切にしているのは、部屋を完成させて終わりにすることではなく、その人自身の中に「選ぶためのものさし」を育てていくことです。S様のように、まだ部屋づくりの途中にいる方にとって、そのものさしがあるかどうかは、この先何年も家具や小物を選んでいく上で大きな違いになります。

今回の分析が、S様がこれから自分の手で部屋を育てていくときの、小さな指針になっていたら嬉しく思います。

この記事を書いた人
beyan
beyan
新卒でインテリア業界に入り、片付けもまともにできなかった私が夢中になったインテリア。 自分なりのものさしで、自分らしいお部屋づくりとは?を模索しています。
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