「使いやすさ」と「好き」の、折り合い。
理想のキッチンを作ろうとするとき、私たちはしばしば「見た目の好み」と「日々の効率」のあいだで揺れ動きます。特に家族と共有する場所では、自分ひとりのこだわりだけでは上手くいかないことも多いものです。
「高い場所が届きにくい」「家族にとってどこに何があるか分かりにくい」 そんな物理的な悩みと、価値観のギャップをどう埋めていくか。
今回は、片付けが苦手だからこそ辿り着いた、わが家なりの「ちょうどいい」キッチンの整え方をご紹介します。

私は身長148cm。
標準的なキッチンは、どうしても高い場所が届きづらい。
そんな物理的な悩みと、もうひとつ。
わが家は、夫婦で「暮らしの優先順位」がちょっとだけ違います。
私は、多少の不便さよりも、見た目の可愛さを愛でたいタイプ。
夫は、効率と誰が見てもわかる使いやすさが最優先。
2人で使う場所は、自分のこだわりを少しゆるめて。
「夫もストレスなくキッチンに立てること」をゴールに、今の収納にたどり着きました。
キッチン上の棚


吊戸棚には、ガシッと掴める大きな持ち手付きのニトリのBOXを。以前は無印のPPケースを使っていましたが、指一本をかけるタイプは重いものだと結構つらくて。

「しっかり握れる」だけで、重力の体感がこんなに変わるんだ、と驚いています。
シンク下の棚

よく使うボウルやザルは、あえて「重ねない」贅沢な並べ方を。
狭い収納だからつい詰め込みたくなるけれど、ワンアクションで取れる心地よさは、何にも代えがたいストレス軽減になりました。
自分の「好き」も、忘れずに

効率優先の棚の横に、ひとつだけお気に入りの「カゴ」を。
本来はセットの蓋と入れ物を、別々にしてタッパー収納にしています。
四角いカゴは収まりがいいし、ここが自然素材なだけで、扉を開けたときの私の気持ちが少しだけ潤うから(笑)
完璧な正解ではないかもしれないけれど、お互いの「ちょうどいい」を探るプロセスそのものが、今のわが家らしい、暮らしの研究なのかなと思っています。

