15畳/リビングダイニングのご相談
しっくりこない現状を変えたい。
具体的なお悩み
- ナチュラルだけど趣きがあって、落ち着く空間にしたい
- 色味は抑えて優しい色合いだけど、お洒落に見えるインテリア
- ドア横の加湿器の所かテレビ台横に雑貨を飾れるシェルフを置きたいが配置的にどうなのか。他の場所の方がいいのか分からない
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ソファーやダイニングテーブルなど、ベースの家具はナチュラルなもので素敵にまとめられていたお客様。それでも「なんだかしっくりこない、趣(味わい)が足りない」と感じていた理由を、ひとつずつ紐解いていきました。
趣(=味わい)が足りない 理由は?
お部屋の印象を左右する大きな要因となっていたのは、実は「床」でした。 光沢があり節のないタイプは、清潔感がある反面、少し無機質な印象を与えます。お部屋の面積の大部分を占める床の質感を変えるだけで、空間の深みは劇的に変わります。
とはいえ、床の変更はコストも労力もかかるもの。 「床材を変える選択肢」と「今の床を活かす選択肢」の両方を提示し、メリット・デメリットを丁寧にお伝えしながら、理想の着地点を一緒に探っていきました。
今回は「貼って剥がせる木目シート」をご提案し、条件に合うものを3Dで再現しました。節のある落ち着いた色合いをシミュレーションしただけで、「グッと趣が増した」とお部屋の変化を具体的にイメージしていただくことができました。
“見せたい収納”の置き場に悩んだら、よく座る場所から見える位置に

「シェルフを置きたいけど、どこに置いたらいいか悩んでます。」というご相談。まず、シェルフをどんな意図で飾りたいか、詳しくヒアリングしました。
理由は、意図次第で、置く場所が変わってくるから。 希望は、好きなものを色々と飾ってみたい!ということでしたが、詳しくお話を聞いていくと、「意外と飾りたいものがないかも…」という話に。
飾るものが少ないと、オープンシェルフはかえって寂しい印象を与えてしまいます。そこで、無理なく「飾る」と「収納」を両立できるキャビネットをご提案しました。
配置のポイントは、「よく座る場所から、しっかり見える位置」であること。
- インテリアの見栄えを優先するなら、お部屋の顔となる場所へ。
- 過ごす時の心地よさを優先するなら、自分が一番癒やされる場所へ。

今回は、後者の「過ごす時の気持ち」を大切にする選択をしました。お部屋で過ごす時間がふっと軽くなるような、そんな配置をご提案しています。
1.光を添えて、見どころをつくる
もともとお持ちだったフロアライトをキャビネットの横へ。光を添えることで、ただの収納棚が「お部屋の見どころ」として際立ちます。
2.余白とメリハリの演出
同じ壁面にウッドの家具(テレビボードとキャビネット)が並ぶため、間にフロアライトを挟むことで、空間に心地よい余白とリズムを生み出しました。
質感と「視線の抜け」でつくる癒やしの特等席

ソファとテレビボードの配置はそのままに、その周りの「デザイン・配置・モノの選定」をブラッシュアップすることで、お部屋の質感を高めるアドバイスをさせていただきました。
1. ラグマットの“織り”で、空間に奥行きを
「なんだか趣が足りない」というお悩みに対し、床材の変更に加えてもう一つご提案したのが、ラグマットによる質感のプラスです。
今回ポイントにしたのは、色ではなく「柄」と「織りの表情」で趣を出すこと。 ポコポコとした立体感のある素材を採用することで、同じ単色でも光の当たり方で陰影が生まれ、空間に奥行きが宿ります。
2. 「リズム」と「目隠し」を叶える観葉植物

ソファ横には、観葉植物を配置しました。これには2つの意図があります。
- 空間のリズムを作る: 低めのソファに対し、高さのある植物を置くことで、視線が上下に動き、お部屋に心地よいリズムが生まれます。
- 生活感をデザインで隠す: 実は植物の背後にはコンセントがありました。お持ちの3本脚サイドテーブルは素敵ですが、そのまま置くと配線が丸見えに。植物を「クッション役」として間に挟むことで、癒やしを与えつつ、気になる生活感をさりげなくカバーしました。
3. 目線の高さに、癒やしの灯りを
サイドテーブルの上には、テーブルライトを添えて。 3本脚の軽やかなデザインに照明が加わることで、そこがパッと目を引く「インテリアの見どころ」に変わります。
ソファに座ったとき、ちょうど目線の高さに柔らかな光源がくるため、リラックス効果も抜群。夜のひとときをより豊かに演出してくれます。
4. アートと「吊るす緑」で、垢抜けた印象へ

ソファ後ろの壁面には、主張しすぎない抽象的なアートをご提案しました。 単なる印刷物ではなく、表面に立体的な素材感を感じさせるものを選ぶことで、お部屋の「味わい」を底上げしています。
さらに、アートの右上にひとつ観葉植物を「吊るす」のがポイント。 家具の配置はどうしても重心が下(床側)に溜まりがちですが、あえて高い位置にひとつ要素を持ってくることで、「視線の抜け」が生まれます。
この一工夫が、空間をグッと垢抜けた印象に引き上げてくれるのです。
動線を見直し、暮らしにゆとりを

ダイニングについては、「すぐに買い替える予定はないけれど、ゆくゆくは新調したい」というご相談でした。そこで今回は、将来の買い替えを見据えつつ、まずは「配置の見直し」で今の暮らしをより快適にするご提案をしました。
1. 壁付けから「中央配置」へ
これまでは、カウンターに付ける形で配置されていたダイニングテーブル。 それをあえてお部屋の中央へ移動させる配置をご提案しました。
理由は、お部屋の中での「動線」をスムーズにするためです。
2. ドアからリビングへ、迷わない動線づくり

これまでの配置では、ドアから入ったあと、階段や窓際を一度経由してからリビングへ向かうという、少し遠回りの動きが必要でした。
この動線を、ドアを開けてからリビングまで「真っ直ぐ」進めるように整理。 日々の何気ない移動のストレスを減らすことで、お部屋の使い心地は劇的に変わります。
3. 「サイズ感」と「ゆとり」の検証
テーブルを中央に置く際、一番気になるのが「通路が狭くならないか?」という点です。
- 新しく検討されている長方形・ナチュラルなデザインのテーブルサイズ
- その後ろを通る時の十分なスペース(動線)
この2つが両立できることをしっかりと確認し、サイズ感への不安を解消した上で、最適な配置をご提案させていただきました。
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パターン2では、同じ配置でもちょっと違う質感・形のものを選んだらどうなるか、ご提案させていただきました。
具体的には、
・お部屋の印象を大きく左右する床材の変更
・ラグマットの質感
・ソファ周りの小物の選び方
・そしてキャビネットの配置の見直し
さらに、将来の買い替えを見据えた「円形ダイニング」の配置シミュレーションなど、より理想のスタイルを追求したプランをご紹介します。
視線の先を整える、ドア横のフォーカルポイント

1. 生活感を整え、癒やしのコーナーをつくる
パターン2では、キャビネットをドアの横に配置しました。ソファからちょうどよく目に入る位置であり、お部屋に入ってすぐの景色を整える役割も担っています。
ここに配置した理由は、もうひとつあります。それは「コンセント」の存在です。 壁にあるコンセントはどうしても配線がごちゃつき、生活感が出てしまいがち。そこへキャビネットを置くことで、配線を自然に目隠しし、すっきりとした空間に整えました。

2. 余白に合わせた家具選びと、光の演出
キャビネットは、ドア横のスペースに合わせて幅を抑えた、すっきりとしたデザインをセレクトしています。
また、天板の上にはテーブルライトを添えました。 あえて照明を置くことで、キャビネットの存在感を引き立て、ただの「収納」ではなく、お部屋を彩る「インテリアの見どころ」へと変えています。
配置の工夫で、家電や生活感を空間に馴染ませる

ソファ側では、お持ちのアイテムを活かしつつ、「配置の組み合わせ」を変えることで、空間のノイズを減らし、よりリラックスできるコーナーを目指しました。
1. アートで「生活感」をさりげなく隠す

壁面に飾ることの多いアートですが、今回はあえて床や棚に立てかけ、コンセントの前に置くという配置をご提案しました。 こうすることで、気になる配線の存在を自然に隠しながら、お部屋に「こなれ感」のある味わいをプラスしています。
2. サイドテーブルを揃えて、特別なエリアに

サイドテーブルは、あえて壁際に2つ揃えて配置しました。
マグカップや本を置くだけでなく、観葉植物を載せて高さを出すことで、そこがひとつの「際立ったエリア」として成立します。並べて使うことで、単体で置くよりもインテリアとしての存在感が増し、空間のアクセントになってくれます。
3. 植物の力で、家電の存在感を和らげる

テレビや加湿器などの家電は、便利ですがどうしても無機質な印象を与えてしまいます。 そこで、テレビのすぐ横にボリュームのある観葉植物を配置しました。視線が植物の瑞々しさに分散されることで、家電の重厚感や存在感がふんわりと和らぎ、お部屋全体が優しい印象にまとまります。
理想の「柔らかさ」を叶える、円形ダイニングの選択

最後に、ダイニングの配置と家具選びについてのご提案です。 将来的な買い替えを見据え、理想のインテリアを叶えるための選択肢として「円形テーブル」を配置したシミュレーションを行いました。
1. お客様の「好き」を形にする円形フォルム
お客様の理想とされるインテリアを分析していく中で見えてきたのは、味わいがありつつも、どこか「柔らかさ」や「リラックス感」を感じる空間でした。 角のない円形テーブルは、その柔らかなフォルムで、お部屋に優しい空気感をもたらしてくれます。

2. 「四角」と「丸」が生み出す、心地よいリズム
現在お持ちの家具は、ソファやテレビボードなど「四角いライン」のものが中心です。 そこへ、面積の大きいダイニングテーブルで「円形」をひとつ取り入れることで、お部屋の中に心地よいリズムが生まれます。 直線的な美しさと、丸みが持つリラックス感。この対比が加わることで、空間の完成度がグッと高まり、より理想の住まいに近づくはずです。
3. サイズ感と動線の安心感
円形テーブルを置いた際、通路の幅や動線に問題がないかもあわせて検証しました。 具体的な配置イメージを持つことで、新しい家具を迎えることへの不安を、楽しみへと変えていただければと思います。
心地よさの正解は、ひとつじゃない
今回の事例では、同じお部屋、同じご希望に対しても、アプローチの異なる2つのパターンをご提案させていただきました。
「今の持ち物を活かして、視線や動線を整える方法」 「理想のイメージに合わせて、アイテム選びから見直す方法」
どちらが正解、ということはありません。 大切なのは、そこに住む方が「あ、今の自分の家、なんだかしっくりくるな」と、ふとした瞬間に心からリラックスできるかどうかです。
「素敵なお部屋にしたいけれど、何から手をつければいいか分からない」 「プロに頼むほどではないかもしれないけれど、誰かに相談してみたい」
そんな小さな違和感や、心の中に眠っている「理想の暮らし」を、これからも丁寧なヒアリングとロジカルな提案で形にしていければと思っています。
毎日を過ごす場所が、あなたにとって一番の癒やしの空間になりますように☺️


